第13回日本EP・アブレーション技術研究会
当番世話人 ご挨拶
2024年5月31日(土)、沖縄コンベンションセンターにて 第13回日本EP・アブレーション技術研究会を開催いたします。この度は、当番世話人を任せて頂き、大きな責任を感じておりますが、皆様の期待に応えられるように精一杯務めさせて頂きます。
今回の研究会のテーマは、「以心電心 ~Connect to the heart~」です。以心伝心(いしんでんしん)とは、言葉を用いずに心から心へと意思を伝達することを指す表現です。皆様がご存じの沖縄のアーティストの「以心電信」という歌がありますが、私たちはEP(電気生理学)に向き合う姿勢と思いを込めて「以心電心」に置き換えさせて頂きました。EPの知識や技術は言葉だけでは理解や習得が困難なこともあります。今回の研究会では、会場の皆様と一緒に考え、また体験することで電位からのメッセージを受け取る力をつけ、明日からの診療に実践できるような企画を考えております。
午前の企画は前回に引き続き「心電図を読み解く」シリーズで今回の課題はPVCの起源とケント束の付着部位の推定です。会場の皆様にはLINEアンケートで回答して頂き、最終的に80%以上の正答率を目指します。
午後の企画ではSVTの診断とEPSが課題です。SVTの診断には適切なEPSを実施し、正確な心内電位の計測が必要となります。これを担うコメディカルの役割は重要です。今回は会場にEPSトレーナーを準備し、SVTの症例をEPSの結果から皆様と一緒に診断していきます。
教育講演では著名な不整脈専門医の先生をお招きし、最新のアブレーション事情についてご講演をいただく予定としております。
一般演題は毎年5演題程度の発表があります。例年コメンテータや参加者から貴重な意見や質問があり、自身の研究の評価を受けることが出来ます。自施設で工夫していることや、独自の研究、貴重な症例報告などご遠慮なく報告して頂き、会場の参加者と情報共有して頂きたいと思います。 最優秀演題賞の選定もありますので是非、積極的な演題登録をお願いいたします。
沖縄といえば誰もが行きたい観光地の一つです。機窓から見えるコバルトブルーの海、降りたてば三線の音色、解放感が溢れて楽しい時間もあるかと思います。ご当地の楽しいことや美味しいものの思い出とともに、不整脈学を目指す者同志の心の繋がりも持ち帰っていただきたいと思います。不整脈業務に携わるMPも増えては来ましたが、他部門に比して少ない現状があります。また、治療法の進歩も早く次から次へと難題が押しかけてきます。心が折れそうになった時、沖縄で一緒に学んだ友がいる。そんな、connect to heartの仲間となれる研究会となることを願っています。
改めまして、たくさんの皆様のご参加とご協力をよろしくお願いいたします。
第13回 日本EP・アブレーション技術研究会
当番世話人
山﨑大輔・中嶋 勉